越智宏暢さん (大阪市立大学名誉教授、医学博士 日本WHO協会理事 大阪聖心学院評議員)

 星の光幼稚園と同じ、大阪聖心学院の姉妹園である新森幼稚園(創設77年)の先輩からの応援メッセージ 私が新森幼稚園を卒園したのは、70年以上前になります。その頃の幼稚園は新森公園の少し東にありました。開業医の父が園医をしていましたが、その頃は、人力車で往診をしていた古い時代です。 私の専門分野は、放射線・核医学・PET(Positron Emission Tomography)診療で、現在もPETクリニックで、週2~3日仕事をしています。 PET検査では全身の画像が撮れることから、最近では悪性腫瘍の診断に広く用いられています。PET検査が始まった初期の頃には、生理学的に興味のある論文がいくつか出ております。 その一つが、脳の活性に関するもので、脳は血流により運ばれたブドウ糖や酸素を大量に消費します。そこでブドウ糖類似の放射線性薬剤を体内に入れて測定すると、5歳から10歳の頃の子供の脳の活性が最も高く、その後、年齢とともに活性は低下していくとの報告です。 このデーターからすると、幼稚園から小学校低学年の時期の教育、学習が重要といえます。 子供達が親に“なに?”、“なんで?”などとよく質問していますが、脳の活性の高い時期に多くのものを学ぶのによいのでしょう。 新森幼稚園では英会話が取り入れられていると聞きますが、舌の軟らかい幼少時の練習が大切のようです。私は学生時代に、将来米国留学が夢であったので、英会話を習いましたが、“L”(エル)の発音がすべて”R”(アール)に聞こえるらしく、留学中も大変苦労しました。 中学から大学まで、バスケットボールに熱中していました。スポーツでは体力、競争心、協調性が養われると考えています。とくに、チームワークの大切なスポーツでは、協調性すなわち集団生活において、他人に対する心遣いにも役立つのではないでしょうか。中学の時、音楽会に出かけたり、レコードを多く聴いて、感想記録を音楽の先生に持っていくと、良い点数をもらえたのがきっかけで、クラッシック音楽が好きになったようです。 学問、スポーツ、音楽のいづれにおいても、先ず基本が重要と考えます。 そして、やる気、やっていることを好きになることではないでしょうか。

2016-09-28